Read Now Shobai UraOmote (Japanese Edition) DOC
大阪朝日新聞経済部の人気連載、大正末大阪の銭勘定『商売うらおもて』！あらゆる商売の算盤を弾き裏事情をのぞく大阪朝日新聞の連載『商売うらおもて』を単行本化。のちに続編も出た。大正14年(1925)刊の国会図書館所蔵本を画像のまま復刻=====================「はしがき 」より引用 『商賣うらおもて』は、その表題通り商賣のうらとおもてを正直に書いたもので、商賣人の提灯を持つためでもなければ、敢て商賣の惡口を言はんがためでもない。裃を着た書方ではないが、内容に與太はないつもり。この點は十數名の筆者が連署で責任を負ひ申す。 但し、書いてから讀ん讀んでいたゞくまでの間に相當の時間が經つてゐるから、物の相場などは多少變ってゐるものもあらう。が、商賈は斯うしたものといふ概念だけはこれで得られるはずである。素人に商賣の概念を得せしめれば本書の目的は足る。若し本書が消費者の友となり、これから商賣を始めようとする人の相談相手ともなれば、それは望外の辛ひである=====================扉はしがき目次一 騙す者と騙される者二 新聞雜誌の誇大廣告三 地方人相手の通信販賣四 お客を呑むイカサマ株屋五 儲からぬ仕組の米相場六 勝手の違ふ綿絲相場七 婦人本位の百貨店八 思惑で買つた獨逸の紙幣九 慾で買込んだ露國の紙幣一〇 水を命の貸ボート一一 コツク場から見た洋食屋一二 洋酒の仕入値と小賣値一三 妾や後家さんの喫茶店一四 ボロかつたビリヤド一五 資本のかゝらぬダンサー一六 映畫女優の實生活一七 大臣も顔色なしの女髪結一八 聞いて極樂の紡績女工一九 職業婦人の内面生活二〇 裏口から覗いた藝妓二一 花歩では食へぬお茶屋二二 採算割れで儲ける紡績業二三 損して得とる綿絲屋二四 一宮で出來るセル地二五 裏口から見た土地會社二六 文化住宅の建賣二七 肩書を賃貸する建築家二八 目論見掘れする製氷事業二九 人禍を書入れの船會社三〇 肥料會社の内ふところ三一 辯護士にもいろいろ三二 株主總會の活劇引受業三三 高利貸と其仲介人三四 貧乏人を喰物にする商賣三五 新聞廣告の海員紹介所三六 兩手に花式の結婚媒介三七 ランニング・ブローカー三八 貸植木屋のお得意先三九 案外儲かる雜誌回讀會四〇 商品切手の交換賣買四一 暴利公許の醫師と藥屋四二 月賦販賣の家具の實價四三 辻賣のアイスクリーム四四 船舶御用商「八百屋」四五 便利重寳な「旅行案内」四六 船客を喰ふ惡船宿四七 火の車の火災保險會社四八 新案火災保險相互組合四九 保險勸誘員の手管五〇 人の褌で相撲的の商賣五一 雨後の筍然たるラヂオ屋五二 中古寫眞機の賣買交換五三 相手次第の犬の値段五四 ゴカイから太公望へ五五 騙し合ひの書畫屋五六 警察で睨まれた二番師五七 東京と大阪のタクシー五八 自動車運轉手の収入五九 職業としての坊さん六〇 商人化も是非がない六一 京染の友禅モスリン六二 洋服代の原價的計算六三 洋裝する御婦人に六四 飯の食へぬマッチ箱貼り六五 麥稈眞田と麻眞田六六 儲からぬといふ米屋さん六七 上戸を喜ばせる灘の酒六八 マトモに見られぬ醬油工場六九 お得意を馬鹿にする石炭屋七〇 兎を食はせるかしは屋七一 十幾つの手を潜る鮮魚七二 支那玉子の問屋と行商七三 賣れて儲からぬ豆腐屋七四 舐める者を舐める砂糖屋七五 ビール會社の解剖七六 空氣を賣る瓦斯會社七七 清水燒の原價的分析七八 特價販賣の呉服太物七九 蚊帳の原價と小賣の公開八〇 久留米絣は斯うして出來る八一 本場爭ひの大島絣八二 貴婦人が珍重する眞味八三 鼈甲とセルロイド八四 純絹を驅逐する人絹八五 新流行の花見ショール八六 古ロープ原料の「さくら紙」八七 石鹼の製造と行商八八 名古屋の柱時計八九 かもじの製造と小賣九〇 馬鹿にならぬ「屑屋お拂ひ」九一 原價七厘二毛の懷中鏡奥付
