2010年に起業してから本当に色々な人に出会い、助けられ、時には衝突もしながら全然真っ直ぐ進まず、大変な毎日でした。メディアにも取り上げていただいたりして周囲からは成功しているように感じておられた方も多かったと思います。真実は本人のみが知るところでありますが、私は地方で起業し学び苦しんだ事そのものは成功ではないが正解だったと思います。現在も全国の様々な地方で地方創生のお手伝いなどをさせていただくことができるのも、この時の経験がなければできなかったでしょう。これから地方で起業やキャリアを考えている方にとって、というよりは既に起業された方や地方でキャリアを模索中の社会人向けのマインドセットの話にさせていただいおります。本書は「コト起こし未来塾」で連載の記事をまとめて2020年9月に再編したものとなっておりまして、前作の「地方でこそ仕事のスタイルは磨かれる」のシリーズ3作目となります。会社設立を思考する前にイグジットをどうするのか検討されていると思いますが、会社の売却メソッドなんかの情報は巷に溢れていますので、このマガジンでは会社を売却するってどういう感じなの? というマインドセット的なところをリポートしています。2010年に起業した会社が成長し、色々な会社から売ってくれという話があったり、水害に被災したり色々な体験を書き綴ります。ちょっと他ではできない会社の売却した時の心境とか、そこに至った理由なんかを書いています。本書では会社売却の方法論などは書いていません。会社を売却する時は、苦労して軌道に乗せてきた会社を売るわけですから感情のコントロールも重要です。そんな時の気持ちを共有することによって少しでも皆様のお役に立てれば幸甚に存じます。かまたれおん